【ニューヨーク】NY県人会、盛大に祝賀会


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沖縄の芸能などが披露されたニューヨーク沖縄県人会の25周年記念祝賀会=18日、米ニューヨーク

 ニューヨーク沖縄県人会の25周年記念祝賀会が18日、マンハッタン北部のブロンクスビル・コミュニティーセンターで400人以上が詰め掛けて盛大に催された。

あいさつに立った、てい子与那覇トゥーシー会長は「一人では何もできないが一人が始めなければ何も起きない」と設立者の松川重一氏に感謝の言葉を述べた。
 玉城流翔節会、玉城流華豊美千代の会、琉球箏曲興陽会、野村流音楽協会、竜神太鼓など60人近くのプロが沖縄から特別参加。現地有志や研究家が音楽と踊り、空手演武を披露した。
 25年前、松川氏がNYの日系ローカル紙に「沖縄の踊り」のビデオ観賞を呼び掛けた。50人ものウチナーンチュが集まり、これを機に県人会が発足した。「親睦(しんぼく)と相互扶助」の思想が会の根底にある。
 伊藤治男さん(ウチナー民間大使伊藤リキさんの父)のカジマヤーなどを祝うとともに、次世代を育てる目的で3人の大学生への奨学金授賞式が行われた。
 ロサンゼルスから駆け付けた上原民子ウチナー民間大使は「NYの方々は情熱的で温かく、全員が会を盛り上げている」と感動した面持ちで話した。参加者は沖縄の芸能、料理と和を満喫し、次世代との絆(きずな)を深めていた。
 会場には小学児童から大学生までの参加者が目立った。クミ・アザマちゃん(9つ)は6時間にわたるプログラムを熱心に見入り「太鼓がエキサイティング」と感激、会員が持ち寄った手作りの琉球料理にも満足した様子だった。(比嘉良治通信員)