【フランス】パリで仏全国大会 上地流空手道、総勢65人が参加


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 上地流空手道の第3回フランス全国大会が5月18日、パリ14区のエリザベット体育館で開催された。形の試合では小学生から一般の部まで65人が日ごろの技を競った。

 今年から組手も実施され、男女20人が熱戦を展開。顔面と身体の一部への攻撃の寸止め、それ以外の部分は実際に打撃できる、実戦を想定した上地流独自の規定で試合が行われた。
 その激しさに、会場からどよめきと声援がわき上がった。
 大会とセットになった前日のセミナーも島袋幸信師範(浦添市出身、66歳、範士九段)が講師となって開催され、ベルギーなど隣国の上地流や他流派からの参加者もあった。
 セミナーは技の研鑽(けんさん)だけでなく、フランスやベルギーの上地流家が一堂に会する年に一度の交流会ともなっている。島袋師範は「欧州諸国で沖縄の空手が人気を呼んでいる。欧州の空手家の目を沖縄に向けさせるために、楽しみながら空手の指導や普及を続けたい」と語った。
(与那嶺佐和子通信員)