100周年、那覇でも乾杯 「海外移住の日」で交流会


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 1908年6月18日に移民船がブラジルのサントス港に到着したのを記念して「海外移住の日」と定められている18日、那覇市の那覇セントラルホテルで「移民の日交流会」(沖縄パンアメリカン連合会主催)が開かれた。

県内の移民協会関係者や留学生ら約80人が参加し、交流を深めた。今年はブラジルとアルゼンチンの移民100周年で、両国で8月に開催される記念式典に向けた取り組みも報告された。
 講演した琉球大学移民研究センターの町田宗博センター長は「沖縄の移住者は本土の移住者と区別され、プラスアルファの苦労があった。それでも、歌や三線を核としてみんなが集まる場所をつくる能力に優れていたので、苦難を乗り越えることができた」と話した。
 沖縄ブラジル協会の西原篤一会長は「100周年で盛り上がりがものすごい。念願だった移民資料館の建設に向け、みんなが一つになっている」と話した。沖縄アルゼンチン友好協会の屋比久孟盛会長は「沖縄の文化を手軽に楽しんでもらえるよう、良い宿泊施設を建設したい」と話した。