街中祝賀ムード ブラジル移民100年


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 ブラジル日本人移民100周年記念式典(ブラジル日本移民100周年記念協会主催)が21日(日本時間22日未明)、同国最大都市サンパウロで開かれる。

式典を間近に控え、同市街は100周年を祝う飾り付けで華やぎ、日伯交流年事業「日本文化週間」が開催されるなど祝賀ムード一色。式典で紅型の衣装を着て「四つ竹」を踊るブラジル沖縄県人会(与儀昭雄会長)やエイサーを披露する県系人団体も、けいこに余念がない。
 街には、移民100周年記念デザインのシャツを着た日系人たちが歩き、飲食店も日本とブラジルの国旗を店先に掲げ雰囲気を演出している。
 県人会には、不足していた100着の紅型が沖縄から届き、準備は万端。4部構成の第2部(公式の式典)で、皇太子やルラ大統領を前に約200人が踊る。
 県人会メンバーに指導しているブラジル琉球舞踊協会の城間和枝会長は「沖縄から届いた紅型は(衣装が足りず)落ち込んでいた踊り子たちの心を活気付けた」と感謝し、本番は「紅型に込められた応援と沖縄の心を身にまとい、気を引き締め踊りたい」と意気込む。