【アメリカ】北米県人会 創立100年、文化継承へ


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前列右から、当銘由洋、安里さやか、ケン神谷の各氏、大城エナジック社長夫妻、木下副社長と「100周年準備委員」の面々=北米沖縄県人会館

 北米沖縄県人会は2009年に創立100周年を迎える。8月下旬に式典などメーンイベントが行われる予定。1989年には「沖縄県人北米移住100周年記念祭」を開催した。

委員会は「県人会創立100周年記念祭」が北米に移住したウチナーンチュの歴史の探索、将来の沖縄文化の継承につながるように願っている。
 100周年記念祭のテーマは「いちぬいちまでん」でウチナーグチ講師の比嘉朝儀元会長の提案。「幾世代までも県人会が受け継がれて千代に繁栄するように」との趣旨に沿っている。委員会は理事・役員が主だが、アリソン・仲本、リンデ・トモリら2世、3世の若人が協力してユイマール精神を発揮しており、将来の県人会の発展につながるものと期待される。沖縄県側とも交渉を続けており、既に沖縄県立芸術大学・波照間永吉教授の講演が確定している。
 6月16日に今年5回目の準備委員会(ケン・神谷、当銘由洋共同委員長)の会議が開かれた。エナジックの大城博成社長夫妻は木下和孝北米副社長を伴って北米沖縄県人会館で行われた会議に出席。100周年記念イベントに役立ててほしいと1万ドルを準備委員会に寄付した。大城社長は「米国でウチナーンチュが努力を重ね、県人会の発展に寄与していることに感銘を受けた」と述べた。
 当日の会議には安里さやかさん(21)=豊見城市=がオブザーバーとして参加。早稲田大学在学中に米国オレゴン大学に1年間留学、あと3カ月をニューヨークの共同通信社でインターンをする計画という。ニューヨーク行きを前にロサンゼルスを訪れ、金城義男・淑枝夫妻宅にホーム・ステイ。将来の就職に役立てたいとの意向だ。
(当銘貞夫通信員)