【フランス】パリで卒業公演 新崎さん、繊細にピアノ演奏


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リサイタル終了後の新崎誠実さん(右)=パリのシテ・ユニベルシテ大学都市の日本館

 宜野湾市出身の新崎誠実さん(24)のピアノ・リサイタルが6月22日、パリのシテ・ユニベルシテ大学都市の日本館で行われ、繊細さと才能を感じさせる演奏に聴衆から大きな拍手が送られた。

 2年間の留学生活を締めくくる今回のコンサートは、ハチャトゥリアンの「子どものためのアルバム」から始まった。
 クラシックやジャズ、演劇などあらゆるジャンルを勉強し現在はパリでコンテンポラリーダンスを学んでいるダンサー・神田ゆかりさん(24)=大阪府出身=とのコラボレーションも披露。リサイタルは、アンコールに応えて、フランス人作曲家・ドビュッシーの「月の光」で幕を閉じた。
 昨年3月にパリ市で開催された第38回クロード・カーン・ピアノコンクールのピアノソロ部門で1位を獲得した新崎さん。このほど留学先のパリ市国立高等音楽学院の卒業試験をトップの成績で卒業した。だが「自分が苦手とする部分の克服を目標に頑張ってきたが、迷いながらの2年間だった」と話す。今後は演奏だけでなく、音楽理論などももっと勉強していきたいとのこと。海外での経験を生かした、帰沖後の活躍が期待される。
(与那嶺佐和子通信員)