【ブラジル】仲村渠研究所が芸能祭 移民100年記念し慈善公演


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 仲村渠清徳琉球民謡研究所門下生による「慈善芸能祭」(比嘉セルジオ実行委員長)が6日、沖縄県人会大サロンで催された。

 「慈善芸能祭」は同研究所の開設11周年と移民100周年を記念し、サンパウロ日伯援護協会が運営する精神障害者社会復帰センター「やすらぎホーム」(サンパウロ州グアルーリョス市)への寄付を目的とし、琉球民謡協会ブラジル支部(仲村渠清徳支部長)とブラジル沖縄県人会(与儀昭雄会長)が後援した。
 仲村渠さんは1949年、小禄字大嶺で生まれ、6歳の時に家族とブラジルへ渡った。三線は小さいころから親しんできたという。92年に与那嶺清吉さんに師事。96年に教師免許、2004年に師範免許を取得。2000年、琉球民謡協会ブラジル支部長に就任、現在に至っている。
 協会員は250人だが、そのうち150人が仲村渠さんの弟子。ビラ・カロン、サンタ・マリア、ビラ・プルデンテ、パトリアルカ、アララクワラ支部で教えている。
 仲村渠さんは「好きな三線を続けてこられたのも皆さんのおかげ。社会福祉事業への協力という形で恩返しをしたい」とあいさつ。「やすらぎホーム」の運営委員長でもある与儀会長は「芸能を通して助け合いの精神を具体化してくれた関係者に感謝する」、菊地義治日伯援護協会副会長は「イチャリバチョーデーという素晴らしい言葉に感激している」とそれぞれ感謝の言葉を述べた。(与那嶺恵子通信員)