琉球新報社 
米国最大の日系人の祭りである「２世週祭」の一環で、第１３回日系父母の日フェスティバルが７月２７日、米ロサンゼルス市小東京のジョージ・サカエ・アラタニ日米劇場で開かれた。
２世ウイーク・クイーンも花束の贈呈などで協力。父母に関するスピーチ・コンテスト、絵画コンテストに加え、琉球國祭り太鼓やミシェル・多和田さんのピアノ演奏があった。
ハイライトは日系ペアレンツ・オブ・ザ・イヤーの発表。今年は静岡県人会推薦の稲葉要・久利代夫妻と沖縄県人会推薦の山城春雄・高子夫妻が表彰された。山城夫妻の模範的な子育て、県人会のリーダーとしての精力的な活動の一方で、日本庭園造園を通して他のコミュニティーでも奉仕活動に努め、中心的な役割を果たしたことが推薦理由。３人の息子と１人の娘がある。両夫妻は２世週祭でオープン・カーに乗り、小東京をパレードする栄誉を担う。
米国では過去４０年間、家庭崩壊が進み、深刻な社会問題を引き起こす原因になってきている。事態是正へ米国連邦議会の上下両院は１９９４年秋、毎年７月の第４日曜日を「父母の日」とする法案を全会一致で承認、同年１０月、クリントン大統領（当時）による署名を経て、正式な法律となった。これを受け、ロサンゼルス市は９６年から小東京の日米劇場で「日系父母の日フェスティバル」として大々的なイベントを開催している。
（当銘貞夫通信員）
