【アメリカ】試合前にエイサー披露 米シアトルのジャパンナイト


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 イチローや城島で人気の高い米大リーグ・シアトルマリナーズのホームグラウンド、セーフコ・フィールドで4日、ジャパンナイトのエキシビションとしてアメリカ・ワシントン州沖縄県人会(佐久間トーマス会長=那覇市出身)の太鼓クラブとカナダ・バンクーバー沖縄県友愛会(奥間正照会長=恩納村出身)の友愛会琉球太鼓クラブが国境を超え合同でエイサーを披露した。

 ジャパンナイトはシアトル・マリナーズと在シアトル日本総領事館が企画、今年は沖縄のエイサーが選ばれ浴衣姿の日系人ら約2万8千人の観客が球場に足を運んだ。バンクーバーからもバスをチャーターして大勢の会員が応援に駆けつけた。
 午後6時50分、試合開始20分前、抜けるような青空の下、約5メートルの首里城が描かれた横断幕、米国、カナダ、日本の国旗、沖縄県旗、県人会旗を背に、両県人会の約70人(大太鼓、締太鼓、パーランクー、和太鼓、踊り手、旗持ち)は「ミルクムナリ」「唐船ドーイ」の2曲を演舞した。
 フィールドに浮かぶカラフルな衣装と躍動的なエイサーの動きは米国の観衆を魅了し、スタジアムの中は拍手と大歓声が鳴り響いた。
 今回沖縄の代表的な芸能の一つであるエイサーを大観衆の前で披露できたことは両県人会にとって大きな成果であり、沖縄にとっていいPRになった。
 メンバーはエキシビション後、シアトル・マリナーズ対ミネソタ・ツインズの試合を観戦、エイサーの演舞が効いたのか、11―6でマリナーズが勝利を収めた。
(奥間ひとみ・カナダ通信員)