【ブラジル】県系3氏の貢献表彰 移民100年で日本政府


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 日伯交流年・日本人ブラジル移住100周年を記念した外務大臣表彰伝達式が1日、サンパウロ市の日本文化福祉協会大講堂で行われた。日本の外務省は6月18日の「移民の日」に、日本人のブラジル移住や日本とブラジルの友好親善に寄与してきた個人108人と27団体の表彰者を発表。そのうち、サンパウロ総領事館管内の個人62人と18団体に、西林万寿夫総領事から表彰状と記念品が手渡された。

 上原幸啓日本文化福祉協会会長、与儀昭雄都道府県人連合会会長も来賓として出席した。
 沖縄県人会関係では宮城滋さん(76)=国頭村奥出身、元沖縄県人会長=、上原武夫さん(72)=那覇市出身、サンパウロ日伯援護協会理事=、平良玉茂さん(72)=国頭村与那出身、元カンポ・グランデ沖縄県人会長=が表彰された。
 宮城さんはブラジル日本文化福祉協会・サンパウロ日伯援護協会・ブラジル日本都道府県人会連合会・国外就労者援護情報センターの役員として各団体の発展・充実に貢献したことが認められた。
 上原さんはサンビセンテ市と那覇市の姉妹都市提携に尽力。学生・教師の相互派遣・受け入れと文化交流、日伯友好親善と相互理解の促進に貢献した功績がたたえられた。
 平良さんはカンポ・グランデ日本人移住者の社会的地位向上、地域社会の文化向上に貢献、日本語教育にも寄与、さらに同地区の農業の指導者として活躍、日伯間の懸け橋となり友好関係に尽力したことが評価された。
 平良さんは「カンポ・グランデから妻と一緒に来た。受賞できたのも家族の理解があったからこそ。感謝している」、上原さんも「家業の化粧品店の経営は息子が引き継いでくれた。これからも社会のために頑張りたい」、宮城さんは「やってきたことが認められたのはうれしい。推薦してくださった方々に感謝する」とそれぞれ喜びを語り、家族や友人、知人から祝福を受けていた。
(与那嶺恵子通信員)