【ブラジル】50年誌発刊歩み次代に 421家族の名簿掲載


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 沖縄県人会ビラ・カロン支部(新崎マリオ支部長)の創立50周年記念誌出版祝賀会が3日、同支部会館(サンパウロ市)で盛大に催された。

 同支部は2006年に創立50周年を迎え、その記念事業として記念誌の出版を企画。2年の歳月をかけて526ページの立派な記念誌がこのほど完成した。
 内容はグラビア、支部の創立・発展の歴史、支部の現在と活躍する会員、資料編、421家族(2164人)の名簿・住所録、年表などが10部構成で掲載されている。発行部数は1100冊で、会員、他の支部や関連機関に配布される。新崎支部長の強い要望により、第1部「支部創立と会館建設」はポルトガル語で翻訳文を、平仮名なら読めるという多くの2、3世のために漢字に振り仮名を付けてある。
 式典で新崎会長は「会員の皆さんに満足してもらえる記念誌ができたと思う。この記念誌を絆(きずな)に、カロン支部をますます発展させていこう」と述べた。
 高安宏治前支部長は「私が支部長の時に記念誌出版の事業が決まった。責任上、出来上がるまでの経過を見守ってきた。編集委員、写真提供者、移住の話を語ってくれた方々に感謝する」、宮城調智編集委員長は「50年にわたってつくり上げたカロン支部の気風が今の若い会員の中に結実していると思う。地域の中でムンナレー(礼儀や知識を学ぶこと)をすることで、個人の成功がある」とそれぞれあいさつをした。
 資料収集などの取材活動、編集、監修をした宮城あきらさんと大城栄子さん、出版費全額を助成したレアル銀行の清水清さんに感謝状と記念品が贈呈された。
 その後、記念昼食会、祝賀演芸会が催された。
(与那嶺恵子通信員)