開拓者慰霊碑を参拝 県訪問団、ブラジルに到着


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 【サンパウロ22日移民100周年取材班】ブラジルとアルゼンチンの県人移民100周年記念式典などに参加するため、沖縄から南米を訪れた一行335人は22日朝(日本時間同日夜)、ブラジル・サンパウロ市に到着した。

 安里カツ子副知事ら県訪問団は同市イビラプエラ公園にある日本人先没者慰霊碑を参拝した。一行は、ブラジルに移民した日系人の霊を慰め、先人たちの苦労に感謝と敬意を込め手を合わせた。慰霊碑の前で手を合わせた安里副知事は「移民100周年は一世紀に当たる歳月。先人たちは笠戸丸でブラジルに来て以来2世、3世、4世が根付くよう頑張った。感謝の気持ちでいっぱいだ。100年を一つの節目に、未来に向けて新しい沖縄との関係と発展を願う」と語った。
 空港では大勢のブラジル現地の県系人が出迎えた。訪問団がサンパウロ市・グアルーリョス国際空港の到着ロビーに現れると横断幕を広げ熱烈に歓迎。安里副知事は「那覇空港みたいだ」とウチナーンチュがあふれかえる様子を喜んだ。
 県訪問団は22日夕にはブラジル沖縄県人会館で慶祝団歓迎レセプションに出席する。ブラジルでの移民100周年記念式典は24日に開かれる。