【ペルー】幼稚園中庭の屋根完成 園児ら笑顔で民族舞踊


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新しい屋根の下で完成を祝う園児、父母、先生ら=15日、ロス・オリーボスのベンチャー&ソロプチミスト幼稚園

 1999年にペルーの恵まれない地域に、ソロプチミスト沖縄と呼応して幼稚園を寄贈して以来、毎年、幼稚園にとって必要な物品をプレゼントしてきた沖縄ベンチャークラブ(高良美寿代会長)は今年、認証30周年を記念して、ペルー沖縄県人会を通して、幼稚園中庭を覆うための屋根建設資金を贈った。

 ベンチャー&ソロプチミスト幼稚園のマリア・カルメン園長が、園児へのペルー民族舞踊指導や記念行事などで使用しているパーティオ(中庭)に屋根を取り付けてほしいと要望。県人会は丈夫で長持ちする素材で、園児が安心して指導が受けられるようにとの配慮で見積もりを行った結果、予算を超過。建設資材販売を手掛けている屋宜アウグストさん(旧具志頭村系・ウチナー民間大使・前WUBペルー支部副会長)に協力を依頼。屋宜さんの支援で、このほど完成した。
 完成式でカルメン園長は「沖縄ベンチャークラブから資金を頂き、このような立派な屋根を取り付けてもらい園児や父母の皆さんも大変感激している。取り付け工事に際し労力や資材を提供してくださった屋宜アウグストさんに深く感謝している」と礼を述べた。
 園児は年々増えており、現在240人が午前と午後の2部に分かれて通園しているという。最後に園児が披露してくれた民族舞踊と明るい笑顔がとても印象的だった。
(赤嶺光弘通信員)