交流深め相互発展を 世界ウチナーンチュ会議開催


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 【サンパウロ25日移民100周年取材班】第2回世界ウチナーンチュ会議(ブラジル沖縄県人会主催)が25日午前(日本時間25日夜)、サンパウロ市のマクスードプラザホテルで開会した。

ブラジル沖縄県人会の山城勇相談役が県人会史について、地元紙「オ・エスタード・デ・サンパウロ」の金城セウソ前編集長が「日系人のブラジル報道界への貢献」と題して講演した。長寿に関する講演もあった。
 午後(日本時間26日)は第2回国際女性フォーラムや移民フォーラム、県人会長会議などが開かれ、各国から集まった県系人らが議論を深める。
 開会式で与儀昭雄ブラジル沖縄県人会長が「講演や各分科会を通して情報交換し、交流を深める機会にしてほしい」と呼び掛けた。安里カツ子副知事は「100周年の節目に世界中の県系人が集い、将来を展望することは意義深い。相互の発展につながることを確信している」と述べた。日本文化福祉協会の上原幸啓会長らもあいさつした。
 講演で山城相談役は、1916年に笠戸丸移民がサントスで組織を結成、26年に球陽協会が設立され、現在の県人会の原点となった経緯を説明。「沖縄県人会には他の都道府県人会とは違った経緯、背景がある。先人の足跡を知り、子弟に受け継ぐ義務がある」と強調した。(宮城隆尋)