安里副知事、姉妹交流強化で一致 南マットグロッソ州訪問


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南マットグロッソ州のアンドレ・プシネリ州知事(左)と面談する安里カツ子副知事=27日(日本時間28日)、ブラジル・南マットグロッソ州のカンポグランデ市

 【カンポグランデ27日移民100周年取材班】ブラジル沖縄移民100周年式典などに出席するため、同国を訪問中の安里カツ子副知事ら訪問団は27日(日本時間28日)、県と姉妹提携している南マットグロッソ州のカンポグランデ市にネルソン・トラド・フィーリョ市長と、アンドレ・プシネリ州知事をそれぞれ訪ね面談した。

プシネリ州知事と安里副知事は移民100周年を機に姉妹都市としての交流を強化することで一致。今後、文化、観光、ビジネスなどの分野で具体的交流を模索する。
 プシネリ州知事は「100周年を機に、友好関係を強化すると同時に、文化、観光、ビジネスなどにおけるアイデアを実行に移していきたい」と述べ、具体的なネットワーク構築を呼び掛けた。安里副知事も「お互いの連絡を密にしていこう」と応えた。
 これに先立ち訪問団は市の迎賓館の旧鉄道局でトラド市長と懇談。市長は、鉄道開通によって市の歴史が始まったと説明。「日本人は(鉄道敷設に)大きな貢献を果たした」と述べた。安里副知事は「県人がカンポグランデ市で活躍していることは、市民のイチャリバチョーデーの心があったからだ」と、ブラジル側に感謝した。
 夜は市内で、ブラジル沖縄県人会カンポグランデ市支部が沖縄県訪問団歓迎レセプションを開き、約900人が訪問団を歓迎した。
 訪問団は、現地時間の28日にブラジルを発ち、アルゼンチンで行われる県人移住100周年式典などに参加する。