ブエノスアイレス市 県と姉妹提携を提案


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姉妹都市提携の提案を受け、交流を推進していく考えを示した県の安里カツ子副知事(左)とマクリ・ブエノスアイレス市長=29日午前(日本時間同日午後)、アルゼンチン・ブエノスアイレス市

 【ブエノスアイレス29日移民100周年取材班】移民100周年記念行事に参加するためアルゼンチンを訪れている安里カツ子副知事ら県訪問団は29日午前(日本時間同日午後)、アルゼンチン・ブエノスアイレス市庁舎にマウリシオ・マクリ市長を訪ねて面談した。

ブエノスアイレス市側は姉妹都市提携を提案し、県側は提携を視野に交流を推進する考えを示した。
 今後の交流の具体的提案として、ブエノスアイレス市政府のエレラ・ブラボ文部大臣は席上、タンゴ舞踊団18人を10月28日の中国北京公演後に沖縄に派遣したい意向を伝えた。これに対し県側はアルゼンチン県人会を通して沖縄での受け入れに向けて調整を進める考えを示した。
 席上、マクリ市長は「アルゼンチンに住む日系人の8割は沖縄県人で、素晴らしい人々。移民100周年おめでとう」と述べた上で「今後も沖縄との関係を続けたい」と述べた。安里副知事は「アルゼンチンの県人に支援、協力していただき、感謝している。ジュニアスタディーツアーなど今後も交流の継続をお願いしたい」と話した。
 訪問団はこの後、ブエノスアイレス市議会を訪ねた。市議会側は移民100周年に敬意を表す歓迎式典を開き、今後、観光や文化など多くの分野で沖縄と交流を進めていく考えを表した。
(新垣毅)