敬愛の心記念碑に ブエノスアイレス、県関係者が除幕式


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アルゼンチン沖縄県人移民100周年を記念し建立された記念碑=30日午前(日本時間同日午後)、アルゼンチン・ブエノスアイレス市郊外のうるま園

 【ブエノスアイレス30日移民100周年取材班】アルゼンチン沖縄県人移民100周年を記念し建立された記念碑の除幕式が30日午前(日本時間同日午後)、アルゼンチン・ブエノスアイレス市郊外にある沖縄県人会所有の運動場「うるま園」で開かれた。地元県人会や県、県内市町村の関係者ら約100人が参加し、記念碑の建立を祝った。

また安里カツ子県副知事や高嶺善伸県議会議長ら各会の代表が記念植樹を行い、先人たちへの感謝や尊敬への思いを未来に託した。
 除幕式には100周年記念実行委員長の米須清文在亜沖縄県人連合会会長、安里副知事、儀武剛金武町長が参加し記念碑を披露。参加者から拍手がわき起こり、会場は喜びに包まれた。
 石碑には、当山久三が詠んだ「いざ行かん 我らの家は五大州」や「独立自尊」などが記されている。石碑の台座は赤く、県のシンボルマークをイメージ。台座周りには「やがて故郷に帰る」という思いを込め、海のイメージで放射状に立て壁を配置した。
 米須会長は「立て壁に市町村ごとの移民者名を添付する予定だ。ここが県人の憩いの場になるよう盛り上げていく」と述べた。
 祝辞で安里副知事は「故郷に帰りたくても帰れなかった方が多かっただろう。100周年の節目に記念碑を建立できて大変うれしい」と話した。儀武町長は「世界のウチナーンチュが結集すれば、世界を変えられるのではないかと思っている」と語った。
 この後、安里副知事、高嶺県議会議長らが記念植樹した。(新垣毅)