【ブラジル】「沖縄の心」44人が熱唱 琉球民謡保存会歌合戦


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(左から)米須実行委員長、新里春江さん、上原政雄さん、仲村支部長=14日、ブラジル沖縄県人会館

 琉球民謡保存会ブラジル支部(仲村善正支部長)主催の第18回琉球民謡紅白歌合戦(米須正実行委員長)が14日午後、ブラジル沖縄県人会館で開かれた。男女22組、44人が出場。民謡愛好者や出場者の家族ら約200人が来場し、盛んな拍手を送った。

 仲村支部長は「沖縄の唄三線は、3、4世はもとより非日系人にまで広まっており、末頼もしいものを感じる」、米須実行委員長は「先輩の培ってきた道をしっかり引き継ぐことがわれわれの任務」とあいさつした。久高友吉琉球民謡保存会会長の祝辞を城間信雄さんが代読した。
 与儀昭雄ブラジル沖縄県人会長は「世界のウチナーンチュの心を結ぶ素晴らしい芸能の継承に努力してほしい」と述べた。
 久場良喜審査委員長の注意事項説明に続き歌合戦に移った。審査の結果、紅組が優勝した。
 白組では「縁ぬちりなさ」を歌った上原政雄さん(75)=糸満市出身・カンピーナス支部、紅組では「想いションガネー」を歌った新里春江さん(62)=旧具志川市出身・プライヤ・グランデ支部=が、それぞれ最優秀歌手に選ばれ、琉球放送主催の新春民謡紅白歌合戦への出場権を獲得した。
 アトラクションでは2007年度の紅白代表の知花広範さんが「すみなし節」、大城民子さんが「情の花」を歌い、出場者を激励した。
(与那嶺恵子通信員)