【ブラジル】仲村渠さん沖縄派遣 東西民謡歌合戦


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(左から)神谷ラファエルさん、仲村渠清喜さん、仲村渠清徳支部長=9月28日、ブラジル沖縄県人会館

 琉球民謡協会ブラジル支部(仲村渠清徳支部長)主催の第12回東西民謡歌合戦(上原政幸実行委員長)が9月28日午後2時から、沖縄県人会館で催された。沖縄テレビの正月番組「新春島唄の祭典」へのブラジル代表選出を兼ねた歌合戦。チビッコ部門に8人、新人賞部門20人、優秀賞部門22人、最高賞部門24人の計74人が出場した。着物着用が義務付けられており、カラフルな着物姿の2世、3世の出場者が多く、舞台を華やかにしていた。

 仲村渠支部長は「琉球民謡愛好者が増加の一途をたどっている。これからも会員一同、研鑽(けんさん)に励みたい」とあいさつ。9後援団体を代表して与儀昭雄県人会長が祝辞を述べ、出場者を激励した。
 午後9時まで続いた歌合戦の結果は「西」の勝ち。新人賞・優秀賞部門の3位までの入賞者には賞状とトロフィーが授与され、それぞれ優秀賞・最高賞への昇級が認定された。
 最高賞部門で最高得点を獲得した仲村渠清喜さんが沖縄に派遣されることになり、昨年の優勝者の神谷ラファエルさんからたすきが引き継がれた。父親の清徳さんから賞状とトロフィーを受け取った清喜さんは、会場からの大きな激励の拍手に、緊張した面持ちで喜びをかみしめていた。
 各部門の1位入賞者は次の通り。(敬称略)
▽チビッコ部門・金城ルッカス「命身節」
▽新人賞部門・上原明「娘ジントヨー」
▽優秀賞部門・比嘉リエ「二人が仲」
▽最高賞部門・仲村渠清喜「謡ぬ道」
(与那嶺恵子通信員)