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ハワイ出身でニュージャージー在住の陶芸家・高江洲敏子さんの個展を2010年に予定している沖縄県立博物館・美術館の與那原慧(さとし)副館長がロサンゼルス・リトル東京にある全米日系人博物館をこのほど訪れ、同博物館が所有する高江洲さんの作品の借り受けについて話し合った。
高江洲さんは高齢のためカリフォルニア在住のカリン・比嘉さん(41)に契約を一任する意向という。比嘉さんに対しては沖縄での講演を依頼した。
比嘉さんは2000年全米日系人博物館勤務当時、第2次世界大戦中の日系人強制収容所をテーマにした展示会の開催などが評価され、「ノートン・ファミリー財団」から補助金5万ドル(約550万円)を授与された。1987年、コロンビア大学卒業、97年UCLAで修士号を取得、現在USC(南加大学)の博士課程で学んでいる。母親が鹿児島県出身で、父方の祖父が北中城村出身の3世。全米日系人博物館には月に4回ほど出勤している。
與那原さんは「全米日系人博物館所有の高江洲さんの作品4点を借り受けられるのではないか。南カリフォルニア在住の実業家・岸本正之さんの所蔵する版画家平塚運一作品の関係書類入手のため岸本家を訪問したり、短期間ながらも意義深い訪米だった」と感想を述べた。
(当銘貞夫通信員)