北米沖縄県人会は11月2日、2008年度総会をガーデナの県人会館で開き、理事7人と会長の選挙を行った。会長選では推薦候補者の中から投票の結果、元会長の比嘉朝儀さん(68)が戦後26代目の会長に選出された。任期は09―10年の2年間。
比嘉さんは真摯(しんし)な人柄で、バイリンガル(2言語=英語と日本語)で、多くのイベントを実行委員長として成功させた経歴を持つ。会長に就くのは3期目。「来年の県人会創立100周年記念祭に全力を傾注したい」と抱負を語った。
1940年11月14日中城村生まれ。60年に渡米し、70年ウッドベリー商業大学を卒業。同年北米沖縄クラブの理事に就任。02年に県人会長に選出され、「沖縄語教室」「高齢者クラブ」の開設と「図書館の設立」の3つの公約を掲げ、達成にこぎつけた。
05年県人会功労賞、翌年マン・オブ・ザ・イヤー賞を受賞、世界のウチナーンチュ大会で新ウチナー民間大使に認証された。比嘉さんは「講演や日本語ラジオ放送を通じて、若者がふるさとの歴史や文化を学び、自分のルーツを知り、アイデンティティーの確立につながれば幸いだ」と力強く語る。妻の博子さん、長男の朝博・たえ子さん夫妻、孫のデービンさん、愛美さん、フリーランスの記者として活躍する次男のベンさんの7人家族だ。
(当銘貞夫通信員)