【ブラジル】さわやかな踊り観客魅了 日本館で琉舞披露


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「音楽と踊りの祭典」で披露された琉球舞踊=16日、ブラジル・サンパウロ市の日本館

 ブラジル日本文化福祉協会(上原幸啓会長)の日本館運営委員会は、11月3日の文化の日にちなみ「音楽と踊りの祭典」を企画、同館で尺八の演奏会(2日)、舞踊公演(16日)が行われた。30日は琴の演奏会が予定されている。サンパウロ市民の憩いの場、イビラプエラ公園にある日本館は1954年サンパウロ市制400年を記念して建設された。

 玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場による舞踊公演は16日午前11時から行われ、約80人が鑑賞した。呉屋春美さん(同館運営委員)が、各地で舞踊を通して沖縄文化の普及に努めている悟さんの経歴を紹介し、琉球舞踊について説明した。約1時間のプログラムは、前半が古典舞踊、後半が創作舞踊を中心とした構成。川原シンチアさん、安慶名まゆみさん、幸地シモーネさんの若手メンバーを中心に11人が出演した。
 最初の演目「四つ竹」の色鮮やかな衣装とその所作に「まるで人形が踊っているようだ」と驚きの声が上がった。悟さんは「本花風」をしっとりと、また「日傘踊り」をさわやかに踊り観客を魅了した。
 後半の「マミドーマ」の軽快なリズム、創作舞踊「島想てぃ遊ば」のエネルギッシュな群舞で盛り上がり、最後のカチャーシーには日系人、非日系人が入り乱れ、楽しそうに踊っていた。(与那嶺恵子通信員)