【ロサンゼルス】当銘貞夫さん正会員に認定 日本エッセイスト・クラブ


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 新ウチナー民間大使で本紙ロサンゼルス通信員の当銘貞夫さん(67)=北米沖縄県人会元会長=がこのほど、日本エッセイスト・クラブの正会員として認定された。米国在住の正会員はノンフィクションライターの飯沼信子さんに続いて2人目という。

 当銘さんは本部町新里の出身で、カリフォルニア州ロサンゼルス在住。北山高校を卒業後東京の学習研究社に就職、10年間を東京で過ごした。1969年11月にロサンゼルス在住の叔父を頼って渡米し、翌年にグレンデール市立大に入学しジャーナリズムを専攻。3年後にカリフォルニア・ステート大に編入、4年次に退学、永住権取得のためマーケット・ビジネスと取り組む。85年に永住権、2001年に市民権を獲得した。05、06年に北米沖縄県人会会長を務めた。
 日本エッセイスト・クラブは、エッセイスト、評論家、ジャーナリストの親睦(しんぼく)団体で、言論の自由と権威の主張、正しい世論の喚起による日本の文化と平和への貢献などを目的としている。日本ペンクラブ内に事務局がある。会員となるには会員2人以上の推薦に加え、著書、著作活動に関する審査にパスする必要がある。
 当銘さんは琉球新報や羅府新報に執筆した多数のエッセーや人物紹介の記事などがクラブ理事会で審査され、認められた。「日本の一流エッセイストと同じクラブの会員として名を連ねる機会を得たことに身が引き締まる思いがする。今後さらに執筆に研鑚(けんさん)を積んで米国と日本、特に沖縄との橋渡し的役割を担えるように努力したい」と話している。