【ブラジル】「美」5都市で好演 移民100年記念公演


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沖縄歌舞劇団「美」の公演=11月21日、サンパウロの日本文化福祉協会大講堂

 日本移民100周年を記念して、沖縄歌舞劇団「美(ちゅら)」(大田礼子代表)のブラジル公演が11月21日から12月6日にかけて、サンパウロ、サントス、アララクワラ、プレシデンテ・プルデンテ、マリンガーの5都市で行われた。

 メンバーは玉城秀子・玉扇会2代目家元をはじめ「美」の15人と大田守邦さん、「創作芸団レキオス」の5人、歌手の城間健市さんとスタッフら計31人。2005年に県立芸大に留学し、現在は「美」の一員として活躍している宮城美幸エリーザさんとブラジル「レキオス」の大嶺クラウジオさんも加わっている。
 サンパウロでは2回公演。11月21日の日本文化福祉協会大講堂の公演には約1200人、翌日の沖縄県人会大サロンの公演には800人以上が詰め掛け、会場を埋め尽くした。
 古典舞踊、創作群舞、古武道・太鼓の演舞、歌、大獅子と大蛇など、従来の琉球舞踊公演とは一味違う斬新な演技に、歓声や大きな拍手が何度も会場に響き渡った。
 ブラジル公演のためのオリジナル作品「燃える島・沖縄」の演出担当は照屋忠敏レキオス主宰。公演後、県人会中サロンで歓迎会が催され、与儀昭雄ブラジル沖縄県人会長から大田代表に感謝状、秀子家元から宮城調智実行委員長に「玉城盛儀記念誌」、与儀県人会長に金一封がそれぞれ贈呈された。
 玉城秀子家元は「100周年が一息ついたところで、皆さんに喜んでいただいて本当にうれしい」、同劇団の山崎靖明プロデューサーは「『美』は結成して10年。海外25カ国、38都市での計500回公演の成果が披露できたと思う」と語っていた。
(与那嶺恵子通信員)