【ロサンゼルス】「謡・三線サークル」 沖縄の文化、芸能満喫


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県人会センターで三線の練習に余念がない会員ら=ロサンゼルス

 昨年の初めから月に一度、沖縄の文化・芸能を伝えたいと北米沖縄県人会文化部(徳永愛子部長)が、県費留学生を中心に三線や芸能の師匠を招いて見本を示してもらうなど、「謡・三線サークル」が大いににぎわっている。

 県費留学生として沖縄県立芸術大学に留学した経験のある山内優子さん、アリソン・仲本さん、リンディー・戸森さんに加え、スティーブ・松本さんらが世話役、リーダーをしている。
 14日の今年最後の集まりには約25人が自分の三線を持参。「安波節」を課題曲にして練習に打ち込んでいた。ゲストで照屋勝子さん、ジョージ・安里さんらが箏や三線で見本を示した。これまでにウエスリー・上運天さんがわざわざサンフランシスコから駆け付けて重要なポイントを指摘したこともある。
 生徒の年齢や人種はまちまちで、老いも若きも、2世、本土出身者、白人、ウチナーンチュもみんな和気あいあいで懸命だ。ポール・ドラントさん(42)は1998年に日本本土に留学した時に喜納昌吉さんの歌を聞いて沖縄芸能に興味を抱くようになった。
 米国に戻り、名古屋出身の仁美さん(37)と出会い結婚した時「二人が一致して沖縄民謡に触れたいと思うようになった」といきさつを話した。本部町出身の仲村和子さん(67)=旧姓国吉=も2世の夫マイクさんを伴い、120キロ離れたオックスナードからドライブして通って来る。人それぞれに思い入れがあるようだ。
(当銘貞夫通信員)