【アメリカ】次世代へ橋渡しの年に 北米県人会


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北米沖縄県人会の新役員。前列右から4人目が比嘉新会長

 北米沖縄県人会の2009年度新役員就任式典新春親ぼく会が18日、ロサンゼルス郊外モンテベローのクワイエット・キャノンレストランで盛大に開かれた。今年はロサンゼルス方面に沖縄県人が移住して110周年、沖縄県人会創立100周年の記念すべき重要な年とあって、参加者は760人と過去最高人数を記録した。「いちぬ いちまでぃん・世代から世代へ」をテーマに8月下旬に記念祝賀式典が挙行される。

 会員のジュリアン・イーリーさんが総司会を担当、新会長に選出された比嘉朝儀さんから過去2年間会長職を全うしたケン神谷さんに感謝のプラークが授与された。比嘉会長は「今日の県人会の繁栄は、その基盤を築いたパイオニアの1世や先達のおかげ。記念すべきこの年に沖縄文化を通して次世代を担う若者の指導育成に全力を注ぎ、県人会の橋渡しの年にしたい」と力強く今後の抱負を述べた。
 今年のプログラムは県人会創立100周年のキックオフ(開始)となり、開幕と同時に「かぎやで風節」が演じられた。真境名愛子・与那嶺恵子の両師匠が踊り手で、多くの琉球古典音楽と民謡教室の先生が地謡(地方)を担当した。八重山民謡の「ニーファイユー」や、グループ・アンダギーが「あしび庭」、アイ・テシマちゃん(10)の「タヒチアンダンス、虹の彼方に」など若者による盛りだくさんの演目が観客の注目を集めた。レスリー知念さん、エリック当銘さんが作成した「県人会の足跡」と題するビデオを公開、100周年祭の始まりを印象付けた。最後は「カチャーシー」でにぎわい、来場者全員が輪になり「芭蕉布」を合唱。「100年祭で会いましょう」を合言葉に幕を閉じた。沖縄公演で人気を博した「白銀堂ミュージカル」のアメリカ公演の可能性を模索するため、プロデューサー池内美舟さんら一行5人の姿もあった。
 新役員は下記の通り。かっこ内は出身地。
▽会長 比嘉朝儀(中城)
▽副会長 徳永愛子(うるま)、安次富正信(金武)、呉屋君子(宜野湾)
▽100年祭実行共同委員長 ケン神谷(ハワイ)、当銘由洋(名護)
(当銘貞夫通信員)