【ペルー】糸満市郷友会30周年 歴代会長らに感謝状


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祝賀会の冒頭、あいさつする玉城清光在ペルー糸満市郷友会会長=リマ市サンシードロ区の中華料理店「明仁」

 在ペルー糸満市郷友会(玉城清光・カルロス会長)は1月10日、リマ市サンシードロ区内で郷友会創立30周記念祝賀会を盛大に開いた。親泊フェルナンド県人会会長や新垣ひろみ婦人会会長、各市町村人会長ら多くの会員が出席した。

 1971年に旧兼城村、高嶺村、三和村と糸満町が合併し、新たに糸満市が誕生。78年にペルー国でも旧4町村人会の統合機運が高まり、初代会長に幸地清蔵氏を擁立して新たな糸満市郷友会がスタートした。その後、玉城太郎氏、小波津フーリオ氏、亀甲ミゲル氏、伊敷ホセ氏と続き、現在6代目の玉城清光・カルロス会長が会のかじ取りを任されている。
 現在、在ペルーのイチマンチュは4世まで入れて約120家族420人おり、年間を通じて会員の相互扶助と融和を目的とした活動を行っている。戦後は「ペルー味の素」創設者の故・金城幸太郎氏をはじめ、多くの傑出した先人たちを輩出している。
 冒頭、あいさつに立った玉城会長は、これまで会をはぐくんできた先人たちの偉業をたたえた後、毎年、夏季に県人会主催で開催される市町村対抗スポーツ大会への参加協力を要請。また、糸満市の研修生受け入れ事業で同市での研修を終えた山城さおりさんも、よどみない日本語で研修の成果と感謝の言葉を述べた。祝賀会では、余興の合間をぬって、山城ハルさんや亀甲美智子さんほか20人近い75歳以上の高齢者と、会の発展に尽力してきた歴代会長に感謝状と記念品が手渡された。
(赤嶺光弘通信員)