【アメリカ】「楽しい会に」 南加県人会協、宮崎新会長抱負


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 米国本土日系最大の非営利団体「南カリフォルニア県人会協議会」の新役員就任式が8日、モンテベローのクウィエットキャノン・レストランで開かれ、230人余が参加した。

 同協議会は、北海道から沖縄まで41都道府県人会の元会長や現会長が理事となり、合計1万5000人余の会員を抱える大組織。今年は創立45周年目に当たる。協議会を構成する県人会の約半数が女性会長になっているのが近年の特徴だ。
 ことし初めて選挙が実施され、新会長に選出された群馬県出身のマック宮崎さん以下10人の副会長、3役の幹事、通常会計、書記が壇上に上がり、就任宣誓。宮崎新会長から2008年度会長の加藤譲孜(栃木県)、過去3年間幹事の福岡健二(熊本県)、2年間通常会計の当銘貞夫(沖縄県)の各氏の功績をたたえてそれぞれにプラークが授与された。宮崎新会長は「諸先輩の努力で築かれた伝統を大事にして、新しい考えを取り入れていくよう努力したい。皆さんと共に手をつなぎ、県人会のため明るく楽しい県人会協議会づくりに一生懸命努力したい」と抱負を語った。
 協議会史上、沖縄県人からは、これまで玉栄正一さんと沢岻安和さんが会長、比嘉朝儀さんが副会長を務め、当銘貞夫さんがことしから副会長と幹事役に選出された。広島県出身で協議会重鎮の三宅明巳さん(91)が「報道機関に対する感謝」の言葉を述べ、南カリフォルニア一帯で活躍する日系メディアに賛辞を送った。
 2部の余興では伊原純一在ロサンゼルス日本国総領事ほか数人が自慢の歌を披露。ことしから初めて舞踊をプログラムに加えることを実行委員会が決定、宮城能松琉球舞踊研究所門下生の中島理知子、勝山和子、五美ジャコモさんの3人が「貫花」と「鳩間節」を踊り好評だった。
(当銘貞夫通信員)