【ブラジル】盛大に「さんしんの日」 国内の琉球芸能団体一堂に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
400人が出演した「第4回さんしんの日」=沖縄県人会本部会館

 琉球古典音楽と琉球民謡のブラジル支部4団体共催による「第4回さんしんの日」(知念直義実行委員長)が、1日午後1時から沖縄県人会本部会館であった。
 開会式のあいさつで知念委員長は、「回を重ねるごとに民謡愛好者が増えている。若い人にもっと古典音楽にも興味を持ってもらえるよう努力したい」と述べた。

与儀昭雄県人会長の祝辞に続き、人間国宝・城間徳太郎氏、西原篤一ブラジル連邦共和国在那覇名誉領事から寄せられた祝辞も代読された。
 筝曲、舞踊、太鼓の5団体、留学・研修生OB会「うりずん」、協和婦人会の協賛で、ブラジル琉球芸能団体が一堂に会してのビッグイベントになった「さんしんの日」。
 今回は子どもから大人まで400人が出演し、16のプログラム(50余りの演目)を披露した。楽屋や2階は支度や練習をする出演者でムンムンするほどの熱気。会場も若い世代の来場者が多く、満席状態で関係者を喜ばせていた。午後8時半まで続いた琉球芸能の祭典は最後はカチャーシーで締めくくった。今月末に帰国する民謡歌手の具志恵さんも出演し華を添えた。
 会場には、200年以上前に知念績高が愛用したという三線が、伝統的沖縄三線の型の説明とともに展示され、来場者の関心を引いていた。(与那嶺恵子通信員)