【アルゼンチン】高齢者福祉を推進 NGO「心」設立


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玉那覇オラシオ氏

 玉那覇オラシオさんといえば一世の高齢者たちに知らない人はいない。それだけ彼の名前は高齢者たちには有名だ。
 彼は中城村出身の故・玉那覇盛徳氏の次男として生まれ、学業を終えた後、旅行社に就職してそのまま独立して現在に至っている。

 旅行社としてはアルゼンチン日系社会では一番大きい。妻との間に子どもはなく、旅行社は従業員を置いて妻に任せ、自身は5年前からONG(日本のNGO)“心”という組織をつくり、高齢者福祉活動を展開している。普段はNIKKEI SOLIDARIA(日系共同体)との名称で活動している。
 活動は、旅行を計画したり、日本の高齢者の環境情報を国際協力機構(JICA)から専門家を招いて講演会を開いたり、映画や懇談会、年寄りの運動会を開くなど休む暇もないほど活動を続けている。
 活動場所は、主に在亜沖縄県人連合会館や運動場などを使用。そこに日系人やアルゼンチン人そして沖縄県人などすべてを網羅して集っている。
 県人会としてまだ老人福祉活動には手を広げていない中、玉那覇さんが高齢者福祉の分野でウチナーンチュと日系社会を代表している格好になっている。
(新垣善太郎通信員)