【アメリカ】「翔べ!尚巴志」8月ロスで 演出家・平田氏


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県人会100周年実行委員らと懇談する平田さん(前列右から2人目)、比嘉県人会長(同3人目)=北米沖縄県人会館センター

 昨年10月4、5の両日、那覇市民会館大ホールで延べ2400人の観客を動員した「翔べ!尚巴志」の再演をロサンゼルスで味わってほしいと、演出家の平田大一さんがガーデナの沖縄県人会館を訪れ、創立100周年記念祭実行委員会メンバーらと懇談した。

 平田さんの主な目的は、100周年準備委員に「翔べ!尚巴志」の概要説明と劇場視察を行い、芸能部(真境名愛子部長)幹部および琉球国祭り太鼓のメンバーと意見交換をすることにあった。実行委員会は同公演を8月28日に開催予定だ。
 舞台『現代版組踊・翔べ!尚巴志』(原作+脚本・大盛永意、演出+脚色・平田大一)は、第一尚氏王統を築いた尚巴志(1371年―1439年)が、戦国の世に、できるだけ無益な血を流さずにどのように琉球をまとめていったのか、ということに主眼が置かれていると平田さんは説明。
 1968年、竹富町小浜島生まれの平田さんは、94年「平田大一詩集 南島詩人」を発刊、2003年現代版組踊「肝高の阿麻和利」の県内外公演を大成功へと導いた。そして今回の「尚巴志」と続く。
 懇談で平田さんは「沖縄と北米県人会の次の世代が出会い、交流し、共感することはとても意義深いものがあり、100年にわたる歴史を築いてきた先人たちに敬意を表した感動的な舞台にしたい」と舞台にかける思いを語った。このイベントのコーディネーターは100周年実行委員長の一人、当銘由洋さんが担当。平田さんは7月ごろにもう一度訪れたい、と話し「みんなで力を合わせ、ぜひ成功させたい」と、県人会員の協力を強く要望した。
 ケン神谷さんの急死で県人会100周年実行委員長の一人にヴィッキー大城さんが選出された。
(当銘貞夫通信員)