世界的な観光地で芸術家の聖地でもあるフランス・パリ。その中にあって、特に古きよきパリを残すモンマルトルかいわいは多くの著名な芸術家を輩出した地域だ。そこでパリを拠点に活躍する県系人の新城ゆかりさん(35)がこのほど個展を開催した。
これまでも定期的にパリで個展を開いていたが、今回は「猫」と「日本」をテーマに、女性らしい柔らかな世界観と和を表現した。
オープニングレセプションには多くの人が詰め掛け、終始和やかなムードで進んだ。特に新城さんが三線を弾いた時には皆真剣に聞き入り「目の保養と耳の保養、両方味わえた」と喜んでいた。
今年からフランスのアーティストビザを取得し、本格的なアーティスト活動を始動した新城さん。今回がビザ取得後初の個展ということもあってか、温和な新城さんの性格の中にも強い決意のようなものを感じ、それはまた作品にも表れているようだった。
(大城洋子通信員)