【アルゼンチン】クリーニング業者がデモ 機械買い換え方針に抗議


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抗議行動の現場。向かいの壁はブエノスアイレスの自治政府の壁

 世界中が二酸化炭素(CO2)削減で頭を痛める中、アルゼンチンでは政府が洗染(クリーニング)業者の使う機械の買い換え方針を示したことから日系社会の大多数を占める洗染業者が死活問題に遭遇している。

 そのため関係者らが6月18日、ブエノスアイレス自治政府庁舎のあるアベニーダ・デ・マージョに集まり、抗議行動を展開した。日系人ばかりでなく、アルゼンチン人も一緒になって亜国国旗や日の丸、西語や日本字で書いたプラカードなどを掲げ、太鼓や指笛を吹いて盛り上げた。
 この集まりは、移民100年祭の時参加者全員で行進した大通り。5車線あるが、最初は2車線を占め運動を展開していた。段々盛り上がってくると5車線全部を占め、警察も繰り出して車を整理する騒ぎとなった。
 ある業者は「当局者はこれまでの洗染店が何ら悪影響を及ぼしたことがなく、今日まで平穏無事に過ごしたことを顧慮に入れるべきである」と訴えた。参加者は通行人にチラシなどを配って効果を狙った。
(新垣善太郎通信員)