【ブラジル】ウチナー魂を継承 琉球民謡保存会


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式典であいさつする仲村善正支部長=ブラジルサンパウロ市の沖縄県人会本部会館

 琉球民謡保存会ブラジル支部(仲村善正支部長)の創立15周年記念式典・祝賀公演(崎間達夫実行委員長)がこのほどサンパウロ市の沖縄県人会本部会館で開かれた。

 沖縄の保存会本部からは久高友吉会長、島袋整孝理事、新垣美奈子事務局長、安谷屋志乃会計が駆けつけ、共に15周年を祝った。
 仲村支部長はあいさつで、後援団体や関係者への感謝の言葉とともに「支部は、現在200人の会員を有し、師範11人、教師25人と大家族になっている。子弟も4世や非日系人にまで及んでおり、今後の民謡普及への励みとなっている」と15周年の喜びを述べた。
 崎間実行委員長は、支部の歴史や活動状況、また琉球放送の新春民謡紅白歌合戦にこれまで30人の代表を送ったことなどを説明した。
 続いて、与儀昭雄県人会長、久高会長、仲村渠清徳ブラジル民謡協会会長が祝辞を述べた。久高会長から「このブラジルの地に沖縄の文化が受け継がれているのは、皆さまのウチナー魂と、民謡を愛する情熱のたまもの。諸先輩方のご苦労と、会員の皆さまのご協力で迎えた15周年、感激です」と力のこもった祝辞があり、会場から大きな拍手が起こった。
 功労者として照屋マリオ(故人)、親川世松、久場良喜、嘉数秀治、大城永利の各氏と久高会長に表彰状が贈られ、安慶名信夫(故人)、亀谷安男(故人)、安富祖元、仲村善正、山城正広、大城文正の各歴代支部長と島袋、新垣、安谷屋の各氏に感謝状が贈呈された。
 祝賀公演では、民謡の独唱や合唱を中心に舞踊などの27演目が披露され、約600人の来場者は、6時間にわたる華やかな舞台を心ゆくまで楽しんだ。
(与那嶺恵子通信員)