【ぺルー】心は既に沖縄へ ジュニアスタディーツアー


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宮城ディエゴ君と安座間きおみさんの2人=リマ市の県人会館

 海外移住者子弟を県内に招く県主催のジュニアスタディーツアーの季節がやって来た。7月21日から27日までの同ツアーにペルーから参加するのは、宮城ディエゴ君(17)=4世、名護市出身=と、安座間きおみクラウディアさん(14)=3世、北中城村出身=の2人。2人とも明るい性格の持ち主で、週に2日、沖縄の歴史や県人のペルー移民の歴史などを勉強しツアーに備えている。

 同ツアーは2001年に開かれた第3回世界のウチナーンチュ大会のプレイベントとして、当時の稲嶺恵一知事が発案。中南米や北米、ハワイ、東南アジアなどの移住者子弟を沖縄県に招待し、県内のジュニアたちと寝食を共にしながら県内各地を回り、沖縄の文化、歴史、沖縄戦記録などから平和を学び、県・北部の自然を体験することでウチナーンチュとしてのアイデンティティーを高めるのが狙い。ことしで9回目を迎える。
 現在、2人はツアー最終日に披露するペルーの民族舞踊の練習に余念がなく、心は既に沖縄へと飛んでいる。2人とは別に、南米からジュニアたちのサポート目的で参加する広中ひろし君は、02年度の第2回ジュニアスタディーツアー参加者で、ツアー終了後は、積極的に県人会活動に参加、協力し、現在は県人会の役員幹部として活躍している。(赤嶺光弘通信員)