【ロサンゼルス】3、4世の実行委員活躍 100周年準備に奔走


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張り切る実行委員メンバー(前列中央が比嘉朝儀県人会長)

 ロサンゼルスを中心に南カリフォルニアに多くの会員を持つ北米沖縄県人会創立100周年記念祭開催日まで2週間足らずとなった。今回の記念祭はほかに県系人ウチナーンチュのロサンゼルス地域移住110周年記念、県人会館ガーデナ市創立10年の節目に当たり、意義深い記念すべき祭典となる。

 プレイベントとして1月に「役員就任式典」、5月に芸能部主催「芸能祭―謡やびら 踊やびら」、7月中旬にピクニックなど盛大に100周年記念祭への盛り上がりを見せた。
 7月初旬にはミュージカル「翔べ!尚巴志」公演のため、プロデューサーの平田大一さんが再米国入りし、出演者らとの打ち合わせやローカル・メディアのインタビューなどミュージカルの前宣伝に努めた。岸本正之・多摩子夫妻はミュージカル現代版組踊に共鳴し、5千ドル(約50万円)を寄贈した。
 8月22日の「先亡者慰霊祭」を皮切りに、27日の前夜祭、28日のウチナー・アイデンティティーの一環として講演やパネル・ディスカッション、夜にはミュージカル「翔べ!尚巴志」公演、29日の記念祭ランチョン、ゴルフコンペ、30日の文化祭など数多くのイベントが予定されている。
 今回のテーマは「世代から世代への継承」となっており、30代の3、4世の実行委員メンバーの活躍が目立つ。アリソン・ナカモト、レスリー・チネン、リンデ・トモリの3人だ。それぞれが自らの特徴を生かし、ボランティア活動に取り組んでいる。アリソンさんがパネル・ディスカッションの世話役、レスリーさんが渉外係として宣伝広告やもろもろのポスター・ウェブサイトの作成、リンデさんがお土産品作りと資金キャンペーンに奔走するなど目を見張る活躍ぶり。県人会事務局長の山内優子さんの活動も目覚ましく、多くの会員から感謝されている。この4人のうち、3人が県費留学生として沖縄で学んだ経験を持ち、将来の沖縄県人会の継承者、リーダーと期待されている。
 (当銘貞夫ロサンゼルス通信員)