先人の努力に感謝 北米沖縄県人会100周年前夜祭


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 【27日米トーレンス市座波幸代】北米沖縄県人会創立100周年記念行事の前夜祭が27日夕(現地時間)、米トーレンス市内のホテルであった。米国各地や沖縄、中南米などから県系人ら約250人が参加。異国の地で県系人社会の礎を築いた先人たちに感謝するとともに、文化の継承と県人会のより一層の発展を誓い合った。

 前夜祭の席上、仲里全輝県副知事が2011年秋に第5回世界のウチナーンチュ大会を沖縄で開催することを初めて報告した。
 北米沖縄県人会の比嘉朝儀会長は「新天地に夢と希望を持って移住した県人は文化や風土の違いを乗り越えてきた。先人たちの努力に感謝し、創立200年に向けての1歩を踏み出した祝いの日だ」とウチナーグチを交えてあいさつした。

◆仲里副知事、高嶺議長ら献花 北米県人会、エバーグリーン墓地
 【27日ロサンゼルス市当銘貞夫通信員】北米沖縄県人会創立100周年記念行事出席のため、米カリフォルニア州に到着した仲里全輝県副知事と高嶺善伸県議会議長らは27日午後(現地時間)、県系人1世をはじめ、多くの日系人が眠るエバーグリーン墓地を訪れ、先人たちに追悼の意を表し、献花した。
 仲里副知事は「1世のパイオニアの方々の開拓精神に賛辞を送りたい」とあいさつし、高嶺議長は「今日のウチナーンチュ社会の礎を築いた皆さんのおかげで、子弟が各分野で活躍している。亡くなった方々の努力、尽力のたまものだ」と追悼の辞を述べた。
 これに先立ち、仲里副知事らは在ロサンゼルス総領事館や日本政府観光局(JNTO)ロス支所などを訪問し、県人社会の現状や沖縄の観光振興などで意見を交わした。

米国各地や沖縄、南米などから約250人が参加した北米沖縄県人会100周年記念の前夜祭=27日夕、トーレンス市のホリデイ・イン・トーレンス
県系人社会の礎を築いた1世たちに追悼の意を表し、献花する高嶺議長ら=27日午後、米ロサンゼルス市のエバーグリーン墓地