「ウチナーの血騒ぐ」 北米県人会「沖縄文化祭」


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空手やエイサー、琉球舞踊など、沖縄文化を広く発信した北米県人会創立100周年記念沖縄文化祭=8月30日午後、ロサンゼルス市リトル東京

 【30日米カリフォルニア州ロサンゼルス市座波幸代】北米沖縄県人会創立100周年記念行事を締めくくる「沖縄文化祭」が8月30日午後、ロサンゼルス市リトル東京の日系米国人文化コミュニティーセンター前で行われた。約300人の観客を前に、同県人会の会員らがエイサーや琉球舞踊、空手、民謡などを披露。世界に広がるウチナーンチュの文化を発信した。

 比嘉朝儀同県人会会長は「沖縄にはさまざまな芸能がある。多様な文化を楽しんでほしい」とあいさつ。親類ら約20人で訪れた県系3世のクリスティー・イシミネさん(52)は軽やかな三線のリズムに「沖縄の血が騒ぐ」と、立ち上がっていとこらと共に踊った。
 サンディエゴ市から来た新城友嗣さん(21)、大陸男(むつお)さん(19)、剛さん(15)兄弟は力強い空手の演武を披露。師匠の父友弘さん(55)は「沖縄は『世界の空手の発祥の地』ともいわれる。沖縄の文化を皆さんに紹介できるとてもいい機会だ」と話した。
 文化祭に先立ち、サンフランシスコ州立大のベン小橋川助教授、上運天巖ウエスリー准教授の講演やパネル討議もあった。