【アメリカ】沖縄の伝統芸能披露 名護高生徒、県出身者と交流


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エイサーを披露した留学生=岸本さん宅

 ロサンゼルス郊外パロス・バーデスの岸本正之・多摩子夫妻宅に滞在し、南カリフォルニアの名所やプロ野球を見学、近隣高校の生徒らとのコミュニケーションなど12日間の短期留学をした6人の名護高校生が8月下旬、現地の岸本さんの招待客との懇親会に出席した。

 名護高校生32人の希望者の中から選出された6人は、習いたてのエイサーと琉舞を披露した。翁長結那さんは「エイサーと書道を習っている。日本の文化をアメリカで広めたい」。森勇人君は「プロゴルファーが目標。将来アメリカで活躍できる人になりたい」。浦崎愛梨さんは「将来外交官になるのが夢。アメリカで勉強できれば」。大城琴和さんは「世界には自分が知らないことがたくさんあることを学びたい」。大城美希乃さんは「人との触れ合い」。宮城由貴さんは「沖縄との違い」。それぞれがアメリカで学ぶチャンスを夢見ていた。
 岸本さんの秘書役で生徒たちのガイドを務めている小野寺さんは「過去4回の留学生との交流もあり、留学生は高い確率で羽ばたいている。消極的だった子どもがこの数日でだいぶ積極的になった経験を度々見てきた」と感想を述べた。
 岸本正之さんは「世界は広いということを見ていただきたい。多元的に物事をつかんでほしい。沖縄を出ていない高1と高2の生徒が主です」と留学生の選定方法を説明した。
 玉城流冠千会与那嶺恵子門下生のジョセフ・ジョーンズさんと天願未春さんが琉舞を、ハリソン・ウイリアム君と妹がモダン・ダンスを披露した。沖縄県人会からお土産と当銘貞夫著「アメリカに生きる」が全員に手渡された。
(当銘貞夫通信員)