【フランス】“世界の香り”に期待膨らむ 「カーブチー精油」PR


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
カーブチーの香りをPRしたオキネシアの金城社長(左)=パリのサンキエームサンス

 経済産業省と農林水産省の地域活性化支援事業「農商工連携」の支援事業計画に採択された沖縄在来ミカン「カーブチー」をテーマに、カーブチー由来の製品開発や有機栽培への取り組みをしているオキネシア(那覇市)の金城幸隆社長がこのほどパリ入りした。

 今回のフランス滞在は「カーブチー精油」の市場可能性調査のためで、金城社長はパリの北に位置するパリノール見本市会場を訪れ、年に1度開催される香水や化粧品など、各種ブランドの最新コレクションや原材料などが展示される「ビヨンド・ビューティ・パリ」を視察。続いてパリ7区、エッフェル塔近くにある香りの学校「サンキエームサンス」を訪問し、校長のイザベル・フェランド氏や関係者らにカーブチー精油を贈呈した。
 試香後「他のかんきつ系と比べ香りに深みがあり、香料としてとても興味深い」など、初めての香りへの関心の高さがうかがえ、「香水の専門家たちを集めて紹介したい」「教材に採用したい」などの提案や要望が挙がった。
 「沖縄のカーブチーから世界のカーブチーへの道筋が少し見えてきた」と話す金城社長。来年のプレゼンテーションに向けて準備を進めている。
 サンキエームサンスは1976年に創立された由緒ある香りのプロフェッショナル養成学校。シャネル社や米国IFF社など、世界を代表する香水ブランドや香料会社が信頼を寄せている。
 (与那嶺佐和子フランス通信員)