【アメリカ】でいご娘に観客沸く N・Yで「日本の祭典」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
舞台を盛り上げたでいご娘=ニューヨークのタイムズスクエアー

 秋の太陽が降り注ぐニューヨークで、「日本の祭典」が9月25、26の両日、音楽の殿堂カーネギーホールで開催された。山本邦山(尺八演奏家、人間国宝)をはじめ愛知、徳島県などからも参加しニューヨーカーを喜ばせたが、プログラムの大半は琉球芸能だった。

 琉球舞踊の安座間本流、玉城流敏風会、演奏は野村流音楽協会、琉球箏曲興陽会、奥間政仁氏による胡弓・太鼓で始まり、光道館てぃらの会、玉城流各派による高貴な古典舞踊が続き「でいご娘と島太鼓」で観客が沸いた。
 さらに1719年に冊封使に振る舞われたと記録に残る琉球茶道の「ぶくぶく茶」があけしのの会によって実演された。
 御数寄座のおもてなしを演じた霍田弥和さんは「緊張しましたが理解していただき満足した」と語り、でいご娘の比嘉慶子は「カーネギーホールの観客全員が音楽に合わせて踊ったのがとてもうれしかった」と話した。会場を埋め尽くした観客は興奮に包まれ琉球芸能を堪能した。
(比嘉良治通信員)