【ボリビア】豊年祭開き交流深める オキナワ移住地


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豊年祭の最後には花火が打ち上げられた

 ボリビア国オキナワ移住地の入植記念日8月15日を記念してオキナワ移住地第一地域主催の第13回豊年祭がこのほど行われた。会場の第一地域広場には、招待席に来賓や70歳以上の移住1世が座り、広場を取り囲むように数多くのボリビア人が集まった。

 会の冒頭、あいさつで中田丞地域長は、オキナワの移住者とボリビアの人々が一体となり、コロニア・オキナワの豊作を祈願するために始まったこの祭りが13回目を迎えたと語り、「かつてのあのジャングルが、このような立派な農地へと変わり、地平線のかなたまで広がる農地に黄金に輝く小麦の風景が見られるのは、1世の方々の苦労のおかげ」と感謝を表した。
 第2部では、ボリビアの民族舞踊のほか、空手の演武やエイサーなどが披露された。今年初めて、地域の三線愛好会の演奏と、それに合わせたコーラスもあった。多くのボリビア人が見慣れない三線に興味を持っていた。一緒にコーラスをした浴衣姿の婦人たちがボリビア人から一緒に写真を撮らせてほしいと頼まれ、応じるシーンも見られた。(木内一夫通信員)