【アルゼンチン】宜野湾会70周年 先達に感謝、400人祝う


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 在亜宜野湾市民会は11日、在亜沖縄県人連合会館で創立70周年記念祭典を盛大に開催した。アルゼンチン・ウチナーンチュ社会では宜野湾市民会は小さな市民会と思われたが、案に相違して222人の人口と76世帯あり、また55人の女性が他所で結婚して218人の人たちが増えているという。

当日の祝賀参加者は400人近い人たちでにぎわっていた。
 祭典では儀間ルイス会長が「皆さまのご協力のおかげで、ここに創立70周年を迎えることができた」とあいさつし「これも大先輩たちが汗水流して築いてきたから。このことを忘れずに未来へ向けさらに努力していきたい」と結んだ。
 続いて役員の中で唯一の1世である安次富寛全氏が市民会の状況や活動などを報告。伊波洋一宜野湾市長は「70年という長い年月を衣食住の違う所で頑張ってこられたことに深い敬意を表します」との趣旨のメッセージを寄せ安次富寛全氏が朗読した。
 在亜沖縄県人連合会を代表して新垣定二副会長は「今、沖縄で話題になっている米軍普天間飛行場の移転問題も、幸い、日本の政権交代で好転しそうで期待が持てそうです」と笑顔で話した。最後に仲里エルネスト祭典実行委員長が「サルー、乾杯、カリー」の三唱で祝杯を上げた。
 参加者は手前に並ぶごちそうとアサード(焼肉)に舌鼓を打ちながら、正面舞台上で歴代市民会長5人に記念品を贈呈し、続いて母県市役所から贈られてきた年長者10人への記念品を贈り、式典を終了した。式典後の余興では、かぎやで風、鳩間節などとともにカラオケ、空手などにぎやかに演じられた。
(新垣善太郎通信員)