【アルゼンチン】「日本に帰りたくない」 在亜県人会、飯田領事の送別会開く


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立ってあいさつする飯田茂領事。左隣は夫人。

 春の候、草花もあちこちに咲き誇りながら、道行く人々は35度という異常な気温の高さにハンカチで汗をふきながら歩いている。そんな中、10月27日夜、在亜沖縄県人連合会(米須清文会長)は会館レストランで任期終了の飯田茂領事夫妻の送別会を開いた。

 米須会長は「5年余の長い間、私どもウチナーンチュのため大変お世話にあずかり、ありがとうございました」とあいさつし飯田領事への送別の言葉を述べた。
 飯田領事は「私は領事としての任期は5年余りだが、その前に2年9カ月職員として勤めており、合計8年間アルゼンチンに住んでいる」と在亜の日々を振り返った。領事になり結婚してアルゼンチンで子どもを2人ももうけた。そのため日本には帰りたくないくらいになっている、と話した。
 続いて、元会長の新里孝徳さんが乾杯の音頭を取り、出席者が皆立って、領事の今後の活躍を期待しながら杯を上げた。
 飯田領事の妻が「本当は帰りたくない」と言って、ハンカチで涙をふき言葉にならない場面も。婦人部長の仲村アウロラさんから領事夫人へ花束の贈呈もあった。
 (新垣善太郎アルゼンチン通信員)