【ロサンゼルス】並里芸能 ロスを訪問 金武クラブが招待、創作舞踊も披露


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 金武町並里区の伝統芸能保存会の一行25人が、ノースカロライナ州ジャクソンビルの沖縄県人会で琉球芸能を披露した後、北米金武クラブ(安次富正信会長)の招待でロサンゼルスを訪れた。28日に一行の歓迎パーティーを中華料理店のシーエムプレスで開催、沖縄県人会(比嘉朝儀会長)の役員10人が参加、秋の夜長、琉球芸能を堪能した。

 比嘉会長は沖縄語を交えながら「命薬(ヌチグスイ)を感じさせてくれる伝統芸能に期待を寄せるとともに、並里区の伝統芸能がアメリカの大地に根を下ろし、普及発展しますように祈念致します」と祝辞を結んだ。
 地元からは玉城流冠千会与那嶺恵子琉舞道場の門下生、安次富信子・ミヨ母娘が琉球舞踊、並里区の青年たちが「かじゃで風」の曲に乗って、「なぎなた」と並里区伝統芸能の「獅子舞」を演じ、会場は三線や太鼓、銅鑼(どら)、法螺(ほら)の音の響きで最高潮に達した。
 さらに続いて金城平枝道場全員による金武のカチャーシー、ムスナイナイを披露、余興プログラムを盛り上げた。
 与那城直也並里区長は「沖縄全島で琉球芸能が非常に盛んになった。南米と北米から若い琉球芸能研修生5人が並里区で学んでいる」。
 玉城流翔継会金城平枝会主は「8月に北米沖縄県人会100周年に向けて修練を積んだが、都合がつかなかった。ジャクソンビルで実行した次第です。ムスナイナイを創作して、広く沖縄全島に流布するようにとのお達しがあり、努力が実を結びつつある」と話した。
(当銘貞夫通信員)

ムスナイナイを踊る金城平枝会主=ガーデナ市シーエムプレス・レストラン
並里区伝統芸能保存会の一行(前列右から3人目が与那城区長、5人目が金城平枝会主)