曇り空の1日、号砲とともに第40回NYシティーマラソンがスタートした。35カ国以上から参加した4万3千人がNYスタッテン島のベラザノ橋からゴールのセントラル・パークを目指した。巨大NYマラソンの中でピンクのユニホームに身を包んで快走する上間光明さん(64)の姿が目立った。
すでにハワイ、ボストン、シカゴマラソンを経験し、アメリカでは4度目のNYマラソンだ。
46歳でメタボ対策のために走り始めた元警察官の上間さんは、八重山出身で沖縄市在住。退職後は、100回マラソンと各県のマラソンを走ることを目標に本格的な長距離ランナーとなった。
沿道に詰め掛けた200万人の応援に「NYは道も広いし沿道の応援が素晴らしい。NAHAとは比べられない」と、79回目のマラソン大会出場となったNYマラソンに感激した様子で笑顔を見せた。
これから大分、上海そしてNAHAを走ると大いに張り切る。すべての走者それぞれがドラマを残したが、上間さんにとっても忘れがたいレースとなったようだ。
(比嘉良治通信員)