【ぺルー】「文化週間」盛り上がる 沖縄料理や太鼓演舞人気


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 文化の日にちなみ、11月上旬から中旬にかけて日本の文化を紹介する文化週間が日系人協会、在ペルー日本大使館、総合運動場協会、在ペルー各都道府県人会、日系人学校など多くの団体や機関が協賛し開かれた。

 日本人ペルー移住110周年記念行事と並行して、11月1日、主会場の日秘文化会館大ホールでの全国日本語朗読・お話大会を皮切りに、日本大使杯囲碁争奪戦や、茶道、華道、書道、絵画・彫刻、剣道、柔道、合気道、空手のエキシビション、紙芝居や漫画、折り紙の紹介、日本料理の講習会などが開かれ、入場無料とあってどの会場も外まであふれるほどの大盛況だった。
 特に8日に日秘劇場前の広場で催された在ペルー都道府県人会のお国自慢料理フェスティバルには、11時の開門と同時に大勢の客が訪れ、2時間ほどですべてのキヨスコ(屋台)の料理が完売となった。
 ペルー沖縄県人会と婦人会は、沖縄料理の定番「テビチ」「ミミガーサシミ」「イナムルチ」「沖縄そば」と「サーターアンダギー」「ナントゥー」などを準備したが、どのキヨスコよりも早めの完売となった。
 文化週間最後のイベントは14日の総合運動場での日本祭りで締めくくられた。午後6時、2万人の観衆で埋まったイベント会場では日系人学校生徒のみこしから始まって、各都道府県人会のみこしが紹介されたが、最後に出場した沖縄県人会傘下の琉球國祭り太鼓ペルー支部メンバーの勇壮な演舞には、会場全体が熱気に包まれ、祭りは最高潮に達した。
 午前0時の花火打ち上げで2週間にわたり繰り広げられてきた日本文化週間の幕は閉じた。
(赤嶺光弘通信員)

沖縄県人会のキヨスコ前で沖縄料理を買い求める人たち=11月8日、日秘劇場前広場会場
ペルー裏千家淡交会によるお茶会