【ドイツ】沖縄文化 三線で紹介 交流大使、喜瀬慎仁さん


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ケルンで開かれた三線講習会=天理日独文化センター

 ケルンにある天理日独文化センターで11月27日、三線講習会が開かれた。日本文化庁交流大使の喜瀬慎仁氏による指導の下、20人余の参加者は6丁の三線に交代で触れながら楽しげに習得した。

 講習会には出るつもりがなく、翌日のコンサートと間違えて来てしまったというある参加者は「初めは戸惑ったが、こんな素晴らしい体験ができて、かえってよかった。明日のコンサートももちろん来ます」と言って去っていった。
 翌28日の三線コンサートは、予備のいすが必要なほどの盛況ぶり。喜瀬氏のかぎやで風で始まり、心に響く素晴らしい歌と三線に、涙ぐむ聴衆もいた。
 たまたま欧州を旅行中の堀内加奈子氏(北海道出身、那覇市在住)も民謡で賛助出演し、沖縄民謡の魅力が会場を沸かせた。
 当初予定していた琉球舞踊のプログラムが舞踊家の急病でなくなり、盛り上がりに欠けるのではないかと心配されたが、踊りなしでも聴衆を満足させ、琉球音楽への興味を集めた喜瀬氏の任務は充分に果たせたコンサートだった。
(キシュカート外間久美子通信員)