【アルゼンチン】西原町人会 新年祝う 笠戸丸調査赤嶺さん参加


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 西原町人会(与那嶺義勝会長)は17日、郊外にある「うるま園」で例年通り新年会を盛大に開催した。笠戸丸乗船者調査のためブラジルから来亜している赤嶺礎乃子さんら4人を招待し、共に新年を祝った。

 新年会では与那嶺会長が新年のあいさつをし、ブラジルからの来賓を紹介した。中山正二相談役が町人会の活動状況を話し、町費研修生のことなどを説明した。最後に与那嶺栄徳さんが乾杯の音頭を取ってアサード(焼き肉)パーティーに移った。
 アサードを食べながら町費研修生の沖縄での研修報告があり、続いて研修が決まった女性研修生を紹介した。
 また、ブラジルから訪れた赤嶺(旧姓金城)礎乃子さん=西原町出身、夫尚由さん、ニーセータツアーの松堂忠順さん、JICA派遣の与古田徳造さんも順にあいさつした。
 礎乃子さんは、母の姉を頼りにブラジルへ家族移住し、ブラジルの国学院大学を卒業、沖縄県人の笠戸丸乗船者調査をすることになったが、そのためには、琉球大学で2年間学ばなければならないという。それで琉大で学んだ後、同大の石川教授らとともに沖縄移民の研究に打ち込み、現在に至っているという。彼女は小さいときにブラジル帰りの話を聞き、大変好きになったという。1人でも渡って行きたいという気持ちを持つに至ったが、1人では駄目だということで両親を説得し、家族での移民にこぎ着けたという。夫の尚由さんはソールナセンテ人材銀行代表だが、今回は妻の手伝いで来亜した。
 余興は三線、歌、かぎやで風などと続き、西原のパーランクーが元だという琉球國祭り太鼓を招待し、演舞してもらった。(新垣善太郎通信員)

大勢の参加者でにぎわった西原町人会の新年会
ブラジルから調査で訪れた赤嶺夫妻