南カリフォルニア日系社会の中枢団体である南加日系商工会議所(日商)は61回目の新役員就任式をこのほど、ロサンゼルス郊外アルハンブラのゴルフ場「アルマンサー・コート」で開いた。長年にわたり日系社会の発展に貢献している個人に贈られる「日系スピリット賞」が比嘉朝儀、巽幸雄、加藤和光の3氏に贈られた。沖縄県系人からは比嘉さんが初めての受賞。
日系社会の発展に寄与した団体に贈られる「地域功労団体賞」に「日系オプティミスト・クラブ」(ニッキ・コダマ会長)が選ばれた。
比嘉朝儀さんは1940年中城村生まれ。60年に渡米し、70年ウッドベリー大学で経営学を学び卒業、日本語学校で理事長を3年務め、語学教育に力を入れた。同年北米沖縄クラブの理事に就任。2002年に県人会長に選出され、「ウチナーグチ教室」「高齢者クラブ」の開設と図書館設立の三つの公約を掲げ達成にこぎつけた。
05年県人会功労賞、翌年マン・オブ・ザ・イヤー賞を受賞、世界のウチナーンチュ大会で新ウチナー民間大使に認証された。北米沖縄県人会長を3期5年務め、昨年100周年記念事業を成功させた。第1期目の会長時に日商主催の歳末助け合い運動に沖縄県人会が初めて参加、募った全額を敬老シニアヘルスケアに寄付、現在も継続している。
2000年から放送開始したTJSラジオ番組では、沖縄の歴史・文化や日系コミュニティーのイベント情報などを流し、長寿番組として視聴者に喜ばれている。
41都道府県県人会加盟の南加県人会協議会では、3年間書記を務め、10年には筆頭副会長に昇格、日系コミュニティーの発展に活発な活動を繰り広げている。
受賞を受け比嘉さんは、「日系スピリット賞を受賞したことは、今日まで私を支援してくれた沖縄県人会や日系社会の各団体、個人の皆さまのおかげで、深く感謝している」と謝辞を述べた。(当銘貞夫通信員)
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